外科(消化管)
診療科について
消化管外科および一般外科に関する疾患に対し、手術のみならず、術前?術後の化学療法や局所進行癌に対する術前化学放射線療法を含む集学的治療、炎症性腸疾患の外科治療?薬物治療など、幅広く診療を行っています。
スタッフ紹介
副科長
長谷川 公治ハセガワ キミハル
病棟医長
谷 誓良タニ チカヨシ
外来医長
庄中 達也ショウナカ タツヤ
主な診療内容の紹介
診療内容紹介 外科(消化管)
上部消化管、下部消化管にチーム編成し診療を行っています。
上部消化管:食道癌、胃癌、十二指腸癌、小腸腫瘍など
下部消化管:大腸癌、炎症性腸疾患、小腸腫瘍など
特色
低侵襲手術
当科では、食道癌?胃癌?大腸癌に対する胸腔鏡?腹腔鏡を用いた鏡視下手術を積極的に行っています。鏡視下手術では、5~12mm大の穴から内視鏡(カメラ)を胸腔内?腹腔内に挿入して観察し、鉗子などの道具を用いて組織を剥離したり切離したりして手術を行います。
この方法による最大のメリットは内視鏡による拡大視効果によって非常に精緻な手術が可能となったことです。従来の開腹手術では見えなかったものがよく見えるようになり術後の合併症軽減にもつながっています。また、従来の手術より創が小さくなるため、術後の回復が早くなることが予想され、入院期間が短くなるなど患者さんの負担もより少なくなるものと考えられます。
当院では統合型内視鏡手術システムと専用手術室を導入し、より安全に手術をすすめる整備がなされております。
2teamによる腹腔側と会陰部側の両方からのアプローチにて手術時間の大幅な短縮が可能
Reduced Port Surgery
従来の腹腔鏡下手術からさらに侵襲を減らし整容性の向上を目指した方法です。 腹腔鏡下手術で用いるトロッカー(内視鏡や鉗子を挿入するための筒状の道具)のサイズを縮小するか、トロッカーの数を減らす方法です。当科では、主にトロッカーの数を減らす方法を採用しており、これまでは急性虫垂炎に対して単孔式腹腔鏡下手術(お臍の傷からだけですべてを行う方法)を行ってまいりましたが、2018年6月より右側結腸癌に対して開始しております。
右側結腸癌に対する単孔式腹腔鏡下結腸右半切除術
ロボット支援手術
2018年4月より食道癌?胃癌?直腸癌に対してda Vinci Surgical Systemを用いたロボット支援手術の保険診療がみとめられました。da Vinci Surgical Systemを用いたロボット支援手術は、高精細な3D映像?手ぶれの補正?鉗子先端の多関節機能?motion scalingにより、従来の腹腔鏡下手術がもつ弱点を克服することが可能となりました。直腸癌に対するロボット支援手術を行うためには術者基準ならびに施設基準が設けられており、当科におきましては、直腸癌に対しては術者基準(10例以上の直腸癌に対するロボット支援手術の経験を有する術者がいる)?施設基準(直腸癌手術を年間30例以上施行している)ともに満たしており、患者さんのご希望があれば施行可能です。
外来のご案内
消化管外科:2階 21番
入院のご案内
消化管外科:6階東(消化器センター)