耳鼻咽喉科?頭頸部外科学講座 留学便り
バッファローにて
片山昭公
渡米してから早いものでもう約10ヶ月が経過しました。皆様ご存じとは思いますが、平成16年10月より米国NY州バッファロー市にあるRoswell Park Cancer Institute(以下RPCIと略) 免疫学部門にポスドクとして勤務しております。
RPCIは研究所、癌専門病院、一般病院を含むメディカルコンプレックスでありまして、Ferrone教授の免疫学LABはその中でも一番古いCancer Cell Centerと言う建物の2階にあります。Ferrone教授の免疫学LABは約20名の研究者が在籍していますがイタリア人女学生2名、ルーマニア研究者1名を除くと残りは全てASIAN(中国および台湾出身者)です。また、私のSupervisorはFerrone教室のNO.2である中国人女性のDr. Wangです。Dr. Wangは荻野先生、板東先生とも一緒に働いていたので、時々2人の話をしてくれます。
2003年度に免疫部門全体でpublishされた論文総数は36ですが、3論文を執筆したのは荻野先生だけです(スゴイ!しかし、私にはプレッシャー???)。私は現在Dr. Wangの指導の元でCancer Testis Antigen:MAGE-3とHLA-A2の複合体に対する単鎖抗体を人工的に大腸菌を用いて合成するという研究をしています。
せっかく与えていただいた機会なので、米国留学中は研究をしっかりこなすのはもちろん、大いにアメリカンライフを満喫しようと思っています。それでは皆様も元気でお過ごしください。