病院長室から
旭川医科大学病院のホームページを見ていただき、また、いつも当院をご利用いただきまして、ありがとうございます。
この度、必威体育app下载5年7月1日付けで病院長に就任いたしましたので、ご挨拶させていただきます。
旭川医科大学病院はこの3年間半あまり、コロナ禍の中においても、職員一丸となって、特定機能病院としての高次医療の維持に努め、かつ、医療者育成の場として奮闘してまいりました。多くのコロナ陽性患者さんを受け入れつつも、高次機能を維持するために、ハイケアユニット(HCU)を新設し、ICUや一般病棟、あるいは地域の病院との連携によって、道北道東医療の最後の砦の役割を果たし続けてきました。
新型コロナは感染症としての取り扱いが変わったとは言え、ウイルスは存在しているので注意深い感染対策を継続しつつも、今後の病院運営におきましては、コロナ禍からポストコロナへと、病院機能の正常化のプロセスをとり、長く入院待ちをされていたり、病院の受診控えをされてきた患者さんが安心して治療を受けられるよう、努めてまいります。
一方、2024年4月から始まる医師の働き方改革が、いよいよ目前に迫ってまいりました。これまでよりも短い勤務時間でこれまで通りの病院機能を維持するためには、医療の効率化を最大限行う必要があります。そのためには、これまで尽力してきました、かかりつけ医との連携、特定看護師育成、ICTを用いた病院間情報連携などの取り組みに加えて、外来?入院の様々な場面でのデジタルトランスフォーメーションの活用なども検討してまいります。
旭川医科大学病院の基本理念である「大学病院としての使命を認識し、病める人の人権や生命の尊厳を重視した先進医療を行うとともに、次代を担い、地域医療に寄与し、および国際的にも活躍できる医療人を育成する」を堅持しつつ、働き方改革による職員の満足度向上をはかり、それらが結果として皆様に提供する医療のさらなる良質化や患者さんの満足度向上に繋がると信じております。
皆様方におかれましては、上記のような改革にご理解、ご支援、ご協力を引き続き賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
旭川医科大学病院 病院長 東 信良