2010年に旭川医大医学部を卒業後、同大付属病院で初期研修(2年間)、眼科後期研修(3年間)を同院(1年半)と函館五稜郭病院(1年半)で行いました。その間、同大学院へ入学し基礎研究を行いました(3年間※博士課程早期修了)。大学院卒業後すぐにニューヨーク大学眼科(NYU Langone Eye Center, NYULEC)へ留学し(1年間)、眼疾患の進行予測アルゴリズムの構築、および、今日の眼科では必須の検査機器である光干渉断層計(OCT)の画像解析技術に関する研究を進めて参りました。帰国後は、留学で得た知識を元にOCTを応用した網膜血流装置(Doppler OCT)の開発?臨床応用に向けた研究を行っております。現在はシンガポール眼研究所(Singapore Eye Research Institute, SERI)、ナショナルアイセンター(Singapore National Eye Centre, SNEC)にて基礎?臨床研究を進めております。
臨床ではこれまで、緑内障?網膜疾患を中心に研鑽を積んで参りました。両者は、本邦における失明原因の主たる疾患でありますが、医学が極めて発展した現在でもなお、視力低下?失明に至る症例が多く存在します。今後も、基礎?臨床研究を継続し、患者さんの視力の質(Quality of Vision, QOV)を向上させることができるよう、眼疾患と闘い続けます。
多くの眼疾患は生死に関わることはほとんどありません。しかし、”見えずに”送る人生は想像を絶するほど辛いものと容易に予測されます。少しでも多くの患者さんに、少しでも高いQOVを享受して頂けるよう、これからも診察?研究に精進して参ります。
主な業績など(「旭川医科大学/社会連携?地域貢献/研究者総覧」ページへのリンク)