活動報告
2024年8月2日
プレスリリース 2023 8月
旭川医科大学生化学講座の川辺淳一教授の研究グループは、これまで毛細血管を構成する周細胞(ペリサイト)の中から特別な幹細胞を見出し、組織再生や老化に関する研究をすすめてきました。今回、ペリサイトが筋幹細胞として新しい筋細胞を供給して、恒常状態(日常生活)における骨格筋量の維持に関与することを明らかにしました。本研究は8月17日にNature Springer出版社からの科学雑誌Stem Cell Res Therapyに掲載されました。
本研究の知見から、毛細血管は、単に血液を運ぶ導管としてだけでなく、新しい筋細胞を生み出す「臓器」として、日常生活における骨格筋の維持に重要であり、ひいては健康長寿のための基盤的な臓器であることが示唆されました。今後、いわば「生命の泉」といえる毛細血管に視点をあてて、加齢に伴う骨格筋萎縮の病態解明や健康長寿をめざす新しい治療開発が期待されます。
2023 9月
北海道医療新聞において、我々の「骨格筋量維持における毛細血管幹細胞の働き」に関する研究記事が掲載
PDF参照
研究費獲得報告
本学の「社会的インパクト創出プロジェクト」に 脈管研究クラスター(Asahikawa Medical University, Angio Research Cluster)活動が採択されました (2024 07月)
竜川貴光先生が、2024年度 科研費 (若手研究) 獲得
今年2月から本講座スタッフとして加わってくれる渡辺祐伍先生が
2024年度 秋山記念財団 奨励研究助成 獲得
2024年度 科研費 (研究活動スタート支援) 獲得
生化学講座(統合生命科学)、心血管再生先端医療開発講座(CVRI) 川辺淳一